樹齢二千年という牛島の藤
どんな伝承か
粕壁町の隣村にあたる幸松村字牛島には、関東一の古藤といわれる「牛島の藤」がある。幹の周りは一丈余り、根元では三丈を超え、花房は六尺以上も垂れ下がり、その木陰は百六十坪余りに及ぶ。樹齢はおよそ二千年と推定され、昭和三年に天然記念物に指定された。粕壁の名所史跡を巡る著者が、東陽寺や真蔵院、喜蔵堤などと並べて、町の周りの見どころとして挙げているものである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
行楽と史蹟の武蔵野(寺島裕・1937年(昭和12年))
『行楽と史蹟の武蔵野』は、寺島裕が昭和十二年に著し、新生堂から発行した武蔵野の史跡探訪記である。狭山丘や山口貯水池の周辺から、行田・粕壁・生田・淀橋・中野・柴又・多摩御陵などの社寺、城址、古戦場、塚を歩いて訪ね、交通の便とともに由緒や伝説を記す。小橋一太と新井堯爾の序文、著者の自序を巻頭に置き、前著「史蹟の武蔵野を探ねて」に続く行楽案内として土地ごとの短い節を連ねる。