観音寺に祀られた将門の名馬
どんな伝承か
日秀の観音寺には、平将門の馬にまつわる伝えが残る。将門が乗っていた名馬が逃げてきて、この寺のところで倒れてしまったので、寺がその馬を祀ったという。また毎年八月九日から十七日にかけて、観音寺には馬の絵を描いた燈籠が吊るされ、馬頭観音の祭りが行われた。その折には近在の人々が馬を水に入れて浴びさせ、それから寺へ参ったと伝わる。観音寺は将門の石井戸のそば、一説には将門神社の境内にあった寺で、石井戸はかつて寺の手洗い場でもあったとされる。
原典より
この点から見て、将門の乗った名馬が逃げて来て倒れたのを観音寺で祀ったという伝承(『相馬伝説集』)や、…—— 我孫子市史 民俗・文化財篇(我孫子市・我孫子市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
我孫子市史 民俗・文化財篇(我孫子市・我孫子市史)
『我孫子市史 民俗・文化財篇』は、市史の口承文芸の部分の抜き書きで、伝説の諸節と世間話の章が収められている。新木の二股竹、将門の井戸、藤姫の入水、七ツ塚、頸天神などの伝説を木・水・塚・祠堂・城跡と屋敷に分けて掲げ、奇人譚や河童・狐・偽汽車などの怪異・霊異譚を世間話として載せる。多くの話の後に、柳田國男らの説を引きつつ御霊や水神の信仰との関わりを考える解説を付し、末尾に本稿のまとめを置く。