手拭を鉢巻きに原っぱで踊る猫
どんな伝承か
群馬県邑楽郡大泉町の近所で、逃げた五匹のネコが家の手拭いや茶釜の蓋、火箸などを持ち去り、野原に集まって手拭いで鉢巻きや頬っかぶりをして踊っていたという本当らしい話が伝わる。からかさ屋のネコが仲間を率いてやっていたとも言われ、ネコは一年、三年、五年などと年を決めて飼うものとされ、大きくなると姿を見せずに死ぬのだと信じられていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 10 狼・山犬、猫』は、松谷みよ子が日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きで全国から集めた話を編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、狼への畏れと信仰、送り狼や千匹狼、化け猫や猫の踊り、戦中の猫の供出、水洗トイレを使う猫までを収める。序文と各章の前文に続いて「狼・山犬」「猫」の二章を主題別の節に分け、各話例の後に類話の採集地・話者・出典を「分布」として並べる。