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月と同じ側に立った自分の影

所在地福島県伊達郡国見町
年代現代
登場菊地唯七、話者
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

終戦後、飼っていた狸を飼いきれずに放した時代のこと。結婚式の祝儀に呼ばれ、夜の一二時過ぎまでごちそうになった帰り、包みを背負わされて舅の家を出た。包みを背負って狸に化かされ、明日の朝おそくに家へ届くようでは笑われる、などと冗談を言い合っての道中だった。照内のあたりを通り、学校の西の通路を南へ向かって歩いていると、月は前にあるのに、自分の影が前になって先に立って歩く。いよいよ狸に取り憑かれたかと思い、慎重にたばこへ火をつけて落ち着き、無事に家へたどりついた。月がこちらにあるのに影が同じ側にできたことは、今もって解けないという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1970年代~1980年代)

松谷みよ子『現代民話考 11 狸・むじな』を小話単位で全376話収録。狸・むじなにまつわる現代の民話・怪異譚(化かし・化け)を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明372話・市区町村判明317話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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