トップ > 高知県の伝承 > 北川村

唾をつけた吉さんに敗れた渡し場の狸

所在地高知県安芸郡北川村大字野友
年代現代
登場はげきち、体験者(吉兄・吉さん)
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

野友の渡し場の狸は、はげきちを怖がっていた。はげきちは若いころから酒が好きで、いつも呑んでは独り言を言う人だった。渡し場に吉さんが来ると狸が「吉兄、相撲を取らんか」と誘うので、吉さんは「よし、やってやろう」と手にたっぷり唾をつけた。狸は唾が大嫌いなので「これはたまらん、いやなことをされた」と思ったが、六尺近い吉兄はすっくと組みつき、狸を差し上げて岩に叩きつけた。狸はギャッと声を上げて正体を現し、吉兄がさらに大石を目より高く差し上げて投げつけると、狸はその場で死んでしまったという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年))

『現代民話考 11 狸・むじな』は、松谷みよ子が一九九五年(平成七年)に編んだ現代民話の資料集である。明治から現代までに各地で語られた狸・むじなの話を、聞き書き、読者の回答、郷土誌や民話集、新聞記事から集める。狸火、腹つづみ、音まね、いたずら、化かし、たたり、人助け、戦争にいった狸、今の暮しなど十二の部に分け、話例ごとに本文と類話の「分布」を添え、巻頭に序文と前文、巻末にあとがきを置く。

種別から探す

話例・21 すもうとろうよ

北川村の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『現代民話考 11 狸・むじな』の伝承