昭和十九年のこと、友人の前田晃男が小学四年生の頃、夜
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どんな伝承か
昭和十九年のこと、高知県安芸郡北川村で、前田晃男が小学四年生の頃、夜中に便所へ起きた。セメントを敷いた内庭に出ると、門の方からコツコツと靴の音がして、戦争に行っている叔父の金十郎が無言で入って来た。よく見ると軍服は着ているが足の方はスーと消えて見えない。恐ろしくて石を投げようとしても、セメントで石はなく、いつの間にか姿はかき消えた。後日、金十郎の戦死の公報が届き、自分の戦死を知らせに帰ったのだろうと家族は話し合ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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北川村の伝承
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