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小便に起きた子の前に亡き母の姿

所在地静岡県浜松市浜名区
年代現代
登場井上よし、さかお、語り手の従兄弟分(体験者の父)、体験者(幼少期に亡き母を見た。後に戦死)
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

静岡県引佐郡で、杉山喜平の従兄弟にあたる井上よしという人物の母親が三三歳で亡くなった。その死後まもなく、長男のさかおが戦死する。さかおが幼く尋常三年生くらいだった頃、夜中に小便に起きると、亡き母の姿が現れているのに気づき、「お母ちゃん」と呼びかけると、その姿はすぐに消えてしまったという。母を恋しく思う子どもの心が呼び寄せたのではないかと語られている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年))

『現代民話考 11 狸・むじな』は、松谷みよ子が一九九五年(平成七年)に編んだ現代民話の資料集である。明治から現代までに各地で語られた狸・むじなの話を、聞き書き、読者の回答、郷土誌や民話集、新聞記事から集める。狸火、腹つづみ、音まね、いたずら、化かし、たたり、人助け、戦争にいった狸、今の暮しなど十二の部に分け、話例ごとに本文と類話の「分布」を添え、巻頭に序文と前文、巻末にあとがきを置く。

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