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水から火は生まれぬと笑われた発電構想

所在地神奈川県愛甲郡愛川町半原
年代明治四五年
登場小島千助、水力発電を構想した人物、回答者
出典現代民話考 12 写真の怪・文明開化

どんな伝承か

明治初期、愛川町半原に糸清と呼ばれた絹商人があり、そこにアメリカへ遊学して帰った小島千助という人がいた。新しい知識を身につけた千助は水力発電の事業を手がけようとし、水力電気がもたらす効果のほどを村内の有力者に説いてまわり、水でつくった電気を東京へ売るとも言った。しかし、水から火ができるわけがない、半原でつけた明かりが東京まで届くものかと一笑に付され、突拍子もない思いつきと取られて、せっかくの水力発電の構想も水に流されてしまった。その後、愛川に電気が入るのは明治四五年になってからである。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考(立風書房)第十二巻・1996年(平成8年))

『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』は、松谷みよ子が一九九六年にまとめた現代民話の資料集で、同シリーズの第十二巻にあたる。雑誌での呼びかけやアンケート、聞き書きで寄せられた話と新聞・雑誌の記事を、心霊写真をめぐる怪異と、明治以降の電信・汽車・電気燈などの新しい文物や流行病に戸惑う人々の話に分けて収める。話例ごとに本文を掲げて各地の類話を分布として並べ、話者や回答者の名と出典を添える。

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