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うちの長男(一治)がね、まだ小学校の当時にね、高尾山

所在地千葉県浦安市
年代現代
登場前田治郎助、米屋陽一、一治、杖を買ってきた語り手の長男
出典現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂

どんな伝承か

うちの長男の一治が、まだ小学校の当時に高尾山へ遠足に行き、爺につえを買ってきてあげたと言って杖を買ってきた。私の男親はたいそう喜び、孫が買ってきた杖だからと肌身離さずどこへ行くにも持って歩いた。その爺さんが八十で死んだあと、兄貴の娘が新井の方で借りた家の隣に、竹の杖をついて歩く一人暮らしの婆さんがいたので、うちの爺さんが使っていた杖を持って行ってやった。ところが一日二日して、面識もないはずのその爺さんが婆さんの夢に出て、悪いけどその杖を返してもらいたい、とられると困るのだと言った。婆さんは驚いて杖を返し、杖は墓場に立ててやったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))

松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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