私が小学校三年生のとき、家の前の小川で二百匹から三百
どんな伝承か
松戸市の語り手が小学三年生のとき、家の前の小川で二百匹から三百匹ものカエルを串刺しにして並べたことがあった。その夜、恐ろしい夢を見た。障子にもカエル、布団の中にもカエルが現れて覆いかぶさってくるという夢で、怖くて泣き叫び、駆けつけた医者にもどうすることもできなかった。母親が問いただしてカエルを殺したことが原因だと気づき、カエルに謝らせるとようやく落ち着いたという。当時の記憶ははっきりしないが、その恐ろしさと、別の世界に行って戻ってきたような感覚は、今も忘れられないと語っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。