きょうだい夫婦になった道祖神
どんな伝承か
道祖神はきょうだいで夫婦になったという。男のほうが道祖神で、道の神様であった。道祖神が修業に出るとき、母親は身ごもっていた。十七年たって帰って来てみると、その子がきれいな娘になっていた。これほどの娘に巡り会ったことがなかったので、二人は夫婦になった。二人がきょうだいであることが分かったのは、のちのことである。その後、二人は力を合わせて道を守る仕事に専念した。正月になると、松や縄・竹をムラの人にもらって仮小屋をつくり、二人で正月を迎える。一月十四日に小屋を焼き、また次のムラへ行って、そのムラの道を改修するのだという。道祖神をきょうだい夫婦といい、手がからんでいるのもそのためだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
群馬県史 資料編 27(群馬県史)
『群馬県史 資料編 27』は、群馬県の県史の資料編の一冊で、収めるのはその「第三章 伝説」である。伝説の定義と分類、『神道集』や近世の地誌から明治以降の郡村誌・伝説集に至る県内の調査の歩みを述べ、赤城と日光の神戦、赤堀道元の娘と木部姫の入水、文福茶釜、羊太夫、弘法伝説などを群馬の伝説の特色として論じる。続いて代表例を自然的・社会的・信仰的伝説の三つに分け、各地の口承と古記録を伝承地を添えて並べる。