根から五輪塔が出た逆欅
どんな伝承か
足柄村新柴の字横山、もと円通寺の堂があった跡に、逆欅と呼ばれる中が空洞の欅の古木があった。小栗判官助重が名馬鬼鹿毛をつないだ木だという。明治四十二年にこれを伐ろうとして根を掘ると、五輪塔が一基現れ、続いてそのまわりから次々と出てきて、二十基あまりにもなった。どれにも梵字が刻まれていたが、いわれは分からないという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
小山町史 第9巻 (民俗編)(小山町史)
『小山町史 第9巻(民俗編)』は、静岡県駿東郡小山町の町史の民俗編から、口頭伝承の章の伝説の節を抜き出したものである。石子詰にされた忍びの若者・用沢小僧の伝えを出典ごとに並べ、むらの名の由来、金太郎ゆかりの地と石、仇討如来や鬼鹿毛馬頭観音、村境の決め方、竹之下合戦にまつわる伝えなどを収める。富士山麓と足柄山のあいだの町に残る、地名と社寺・石に結びついた言い伝えが中心である。