善光寺地震で竜となった北竜池の主
どんな伝承か
北竜池の主は大きな蛇だったという。弘化四年の善光寺地震の時、この蛇は竜となり、決壊した池の水と一緒に千曲川へ出て、新潟の海へ下っていったと伝わる。蛇が竜になるには百人の人間を呑まねばならないので、池のほとりに点々とあった集落の人々を百人呑んで竜になり、下っていったのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)(長野県史)
『長野県史 民俗編 第4巻(三)北信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち北信地方の伝説の章を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・沢と道・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌の順に、条ごとに採集地を添えて短い伝えを並べる。戸隠の鬼女紅葉、黒姫と大沼池の大蛇、久米路橋の人柱、秋山郷の平家伝説など、善光寺平から奥信濃にかけての土地に結びついた話が多い。