北向観音と十一面観音の碁打ち
どんな伝承か
別所の観音さまは北を向き、智識寺の十一面観音は南を向いている。これは二体の観音さまが向き合って碁を打つためだという。十一面観音の祭日は七月十七日、別所は十八日で、その日に二体が碁を打つ。十七日が晴れればこちらの観音さまが別所へ出向いて打ち、雨ならば向こうの観音さまがこちらへやって来て打つ。十八日はその逆になると伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)(長野県史)
『長野県史 民俗編 第4巻(三)北信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち北信地方の伝説の章を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・沢と道・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌の順に、条ごとに採集地を添えて短い伝えを並べる。戸隠の鬼女紅葉、黒姫と大沼池の大蛇、久米路橋の人柱、秋山郷の平家伝説など、善光寺平から奥信濃にかけての土地に結びついた話が多い。