深夜の宿に来て死を告げた黒い影
広告枠(AdSense)
どんな伝承か
昭和二十二年の八月、歌舞伎俳優の市川中車が一座を組んで北海道を巡業していたとき、実川延松という役者が釧路の舞台で突然倒れ、旭川市の病院で大手術を受けた。中車は次の興行地の遠軽町へ移り、旅館に入って二日目の夜、蚊が多いので蚊取線香を三本立てて寝た。夜中の二時ごろ、扉が開く気配で目を覚ますと、黒い影が音もなく寝床の右に坐り、低い嗄れ声で「延松が死にました」と告げて霧のように消えた。時計は二時三十八分。翌朝、旭川駅で延松が二時三十五分に息を引き取ったと知らされた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・昭和(怪談集成))
日本各地の幽霊・人魂・生霊の実話怪談を十章+幽霊外伝に分類して集成する。
種別から探す
遠軽町の伝承
広告枠(AdSense)