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炭焼き小屋で子供だけが見た女

所在地北海道中川郡美深町
登場—
出典日本怪談集 幽霊篇

どんな伝承か

宗谷線の美深に知人を訪ねた語り手が、そこで会ったT老人から聞いた話である。三十数年前、老人は山で炭焼きをしていた。ある晩、老人と妻と六歳の娘が夕飯をとっていると、闇の中から「お晩です」と声がして、腹掛けに巻脚絆の男が一夜の宿を乞うた。飯を出してやると、それまでおとなしかった娘が突然泣き叫んで母にしがみつき、手がつけられない。男は顔色を変えて出て行き、娘はぴたりと泣きやんだ。おじさんの後ろに恐いおばさんが立っていたという。直後に駐在が、女を殺した男が山へ逃げたと告げに来た。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・1969年(昭和44年))

『日本怪談集 幽霊篇』は、今野圓輔が昭和四十四年に編んだ幽霊体験談の集成である。新聞・雑誌・単行本や民俗の報告、編者自身の採集から、影や物音、人魂、生霊、死の知らせ、皿屋敷、戦死者の霊、船幽霊、タクシーに乗る幽霊など、日本各地の人びとが見聞きした怪異を、作家の創作を除き原文を尊重して再録する。十章に分けて各章の頭に編者の解説と注を置き、巻末に産女や子育て幽霊を論じた「幽霊外伝」と木原浩勝の解説を付す。

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