カラス鳴きの話-1: カラスの一声鳴きと死の予兆
どんな伝承か
人が亡くなる前にはカラスが変な声で鳴く。これを「カラスの一声鳴き」と言った。カーカーと何度も鳴かず、とてもくたびれたような鳴き方をするのですぐに分かるという。知り合いのおばあさんが重病になり、危ないのではないかと皆で言っていたころ、たまたまゲートボールをしていてその話が出て、「でも、カラス鳴きはあんまり悪くなかったなあ」などと話し合っていたら、そのおばあさんは持ち直して快方に向かったということがあった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
所沢市史 民俗編(所沢市史)
『所沢市史 民俗編』は、所沢市の市史の民俗編から、第一二章「口頭伝承」の一部を収めたものである。ヘビや天狗・カッパ・雷獣の話に続けて、世間話の「不思議な話」としてカラス鳴き・人魂・死の予兆・夢・木の祟り・生き霊・幽霊騒ぎ・タクシーの幽霊などを、市内の話者からの聞き書きで記す。話ごとに題を立てて同じ題の話を番号で並べ、話者の性別などを添え、ホラ吹きやオトウカドンの話も続ける。