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芳原の老人の人魂

所在地埼玉県所沢市大字上安松
年代現代
登場明治四一年生の女性
出典所沢市史 民俗編

どんな伝承か

孫がまだ小さかったころ、祖父が目を離した隙に、孫が樟脳を飴と間違えて飲んでしまい、両親が驚いて医療センターへ連れて行った。その留守中、昼の三時前ごろ、家の松の木の根方で近所の娘さんと腰かけて話していると、ドカーンとすごい音がした。何か落ちたのかと見に行っても何もない。子供に何かあったのかと心配したが、孫は無事に戻ってきた。では誰だろうと考え、所沢と上安松の接するところにある芳原の親類の祖父ではないかと思い当たると、まもなくその人が亡くなった。あのとき来たのは芳原のおじさんの魂、人魂だったと言い合ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

所沢市史 民俗編(所沢市史・昭和中期(推定))

本書は埼玉県所沢市の民俗編として、明治から昭和戦中にかけて市内に伝承された怪談や民間信仰を記録した資料である。主な内容は、家に棲み着くヘビ、仏様が姿を変えた霊的存在、天狗やカッパなどの妖怪に関する伝承、雷獣などの民俗的存在が多く、これらは子供のしつけや禁忌事項として語り継がれていた。記録された話の多くは目撃者からの伝聞であり、所沢市内の実在する地名(北秋津、南永井、久米、本郷など)と結びついた地域固有の民間信仰を示している。

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