川上村のタマセの怪音
どんな伝承か
斎藤源三郎によると、千葉県印旛郡川上村では、人魂は縁故の深い家の雨戸に強く当たって大きな音を立てたり、庭のどこかで大きな音を出すが、その音は家族のなかでも特別に縁の深い人にだけ聞こえ、他の者にはけっして聞こえないという。この村では人魂をタマセと呼ぶ。タマセは丸く黄色い光の球で三メートル余りの長く青い尾を引き、家の棟や横をすれすれに飛ぶ。若者のものは早く、老人のものは遅い。怪音は特定の人にしか聞こえないが、タマセ自体は居合わせた者全員に見えるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・昭和(怪談集成))
日本各地の幽霊・人魂・生霊の実話怪談を十章+幽霊外伝に分類して集成する。