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見える人と見えない人があるタマシ

所在地青森県むつ市大畑町小目名
年代昭和初期
登場柏谷正夫、高橋オヤス、柏谷正夫、目撃者、死者
出典日本怪談集 幽霊篇

どんな伝承か

柏谷正夫が三十年ほど前に目撃したタマシは、八センチから十センチほどの小さなものだった。その晩、屋内にはランプがついていたが外は真っ暗で、十時ごろ何気なくガラス窓の方を見ると、黄色いタマシが右端から左端へすうっと動き、二往復目の途中で消えた。六十ワットの電球ほどの大きさだったという。ちょうど大湊から来て泊まっていた友だちに、ほらほら、見ろ見ろと言ったが、その友だちには何も見えなかった。タマシはその時によって見える人と見えない人があるらしい。その頃、縁続きにあたる大畑町の高橋オヤスが病で寝込んでおり、果たして亡くなったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・1969年(昭和44年))

『日本怪談集 幽霊篇』は、今野圓輔が昭和四十四年に編んだ幽霊体験談の集成である。新聞・雑誌・単行本や民俗の報告、編者自身の採集から、影や物音、人魂、生霊、死の知らせ、皿屋敷、戦死者の霊、船幽霊、タクシーに乗る幽霊など、日本各地の人びとが見聞きした怪異を、作家の創作を除き原文を尊重して再録する。十章に分けて各章の頭に編者の解説と注を置き、巻末に産女や子育て幽霊を論じた「幽霊外伝」と木原浩勝の解説を付す。

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