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踏切にうずくまる女と飛び込み自殺

所在地東京都小金井市(西武線踏切り)
年代現代
登場中本勝則
出典現代民話考 ― 偽汽車

どんな伝承か

小学四年の春に引っ越した先は、家の前を電車が走る家だった。物干し台に上がって電車を眺めるのが好きで、その夜も待ちながら踏切のほうへ目をやると、女がひとり悲しげにうずくまっている。しばらくして女は吸い寄せられるように消え、警報器が鳴りだした。二年前、精神病院を抜け出した女が首を切り、死にきれずに電車へ飛び込んで亡くなっていた。その時刻になると車内の隅から女のすすり泣きが聞こえるという噂が立ったが、いつのまにか誰も口にしなくなったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・現代民話考(ちくま文庫)・2003年(平成15年))

『現代民話考――偽汽車』は、松谷みよ子が編んだ『現代民話考』全十二巻の第三巻で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。鉄道開通のころ狸や狐が汽車に化けたという偽汽車の話、船幽霊や幽霊船など海の怪談、タクシーの幽霊など自動車や列車の怪談と笑い話を、全国の回答者の聞き書きや新聞・雑誌・書籍から集める。三章それぞれの冒頭に考を置き、話ごとに本文と分布を並べて地名・話者・出典を添える。

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