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車検もナンバーもない宝島の車

所在地鹿児島県鹿児島郡十島村大字宝島
年代現代
登場—
出典現代民話考 ― 偽汽車

どんな伝承か

九州の鹿児島から南へ三百キロ、週に一便の連絡船で二十時間かかる吐噶喇列島の宝島には、車検の制度が及んでいない。人口は百人あまり、乳牛が二百頭ほどという島にもマイカーの波は届き、古い型の車が島民の足になっているが、走る車にはどれもナンバープレートが付いていない。島で農業を営む人によれば、自動車屋も車検場もなく、フェリーが無いので九州へ車を運ぶこともできないからだという。取り締まる警察官もおらず、それでいて交通事故は起きない。週刊誌が伝えた離島の暮らしである。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・現代民話考(ちくま文庫)・2003年(平成15年))

『現代民話考――偽汽車』は、松谷みよ子が編んだ『現代民話考』全十二巻の第三巻で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。鉄道開通のころ狸や狐が汽車に化けたという偽汽車の話、船幽霊や幽霊船など海の怪談、タクシーの幽霊など自動車や列車の怪談と笑い話を、全国の回答者の聞き書きや新聞・雑誌・書籍から集める。三章それぞれの冒頭に考を置き、話ごとに本文と分布を並べて地名・話者・出典を添える。

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