海中に角帶締めた幽靈
どんな伝承か
上総国木更津町の漁業者が、先月二十八日夜間に沖合で操業中、船の異変に気づいて船底を見たところ、角帯を締めた三十代前後の男性の幽霊が水中に立っているのを目撃した。その幽霊が漁業者を見つけると、笑い声を上げて何か行動を起こしかけたところで記録が途切れている。
原典より
* 泉式部の幽靈* 紫式部の幽靈* 傘に留る幽靈* 幽靈に袖を切取れる* 蒼海伯の見た愛兒の靈* 囲はれた室へ妾の幽霊* 姉の幽霊から手紙—— 幽霊は語る(梶天真・1938年(昭和13年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
幽霊は語る(梶天真・1938年(昭和13年))
『幽霊は語る』は、梶天真が昭和十三年に編んだ幽霊譚と幽霊論の集成である。葬送の習俗や海外の霊魂観から説く幽霊思想、幻覚や網膜の作用による幽霊の説明、乃木大将や許斐大尉の見た幽霊などの実話、古典や伝説に現れる男女の幽霊・怨霊・生霊、幽霊写真、化物屋敷、霊界通信を集める。三篇に分かれ、第二篇は幽霊を男女・怨霊・生霊・小児の見た幽霊・食物に縁ある幽霊・前知らせなど八項に分類し、巻末を夕張と筑前の幽霊問答で結ぶ。