便所を出て自分の人魂を見た女
どんな伝承か
行幸田で語られた話。近所に住むおぎんという人が便所から出たとき、自分の体から何かがすっと抜けていくような感じがした。驚いて見ると、光る玉が北の方角へ飛んでいく。おぎんはそれを目にして肝をつぶしたが、座敷へ戻ると間もなく死んでしまったという。自分の人魂を見た者は死ぬのだと、この土地では言い伝えている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
渋川市誌 民俗編(市史編纂シリーズ)
『渋川市誌 民俗編』は、渋川市の市誌民俗編のうち、第六章「民俗信仰」の前半を収めたものである。人魂・幽霊・ロクロッ首・生まれかわり・死神などの霊魂の話、手をつけてはいけない聖地や耕すと祟る忌地、オサキ使いや狐つき、神かくし、若宮八幡などのたたり、イチッコと呼ばれる巫女や祈禱師、丑の刻参りなどの祈願を、市内各地の話者からの聞き書きで記す。総説に続いて霊観念・聖地忌地・霊異現象と巫者・祈願巡礼の節を立て、各話に見出しを付す。