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小麦を背負って大門を入る老人

所在地群馬県渋川市柏木(極楽寺)
年代現代
登場斉藤与吉、小麦を背負って寺に現れた死者
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

北橘村の柏木での話。寺の前のほうに住む与吉さんというお爺さんが、六月の小麦刈りの時期に病に伏し、刈り入れを気にかけながら死にかけていた。ある昼日中、柏木の極楽寺の和尚が見ていると、与吉さんが小麦を一束背負って長い大門を入ってくる。こんな所へ何をしに来るのかと見守っていると、石段を上った先の山門のところまで来て、ふっと消えてしまった。まもなく与吉さんが亡くなったという知らせが届いた。六十年ほど前のことで、極楽寺は今では公民館になっているという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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