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宝を盗まれてクツワ虫を封じた西浄寺

所在地埼玉県狭山市柏原(西浄寺)
年代不明(伝承)
登場小谷野冨己雄
出典狭山市史 民俗編

どんな伝承か

狭山市柏原の西浄寺は、昔は立派な寺で多くの宝物を蔵していた。ある秋の夜、大勢の賊が忍び込んだ。寺のまわりの草むらではクツワ虫がガシャガシャと鳴き立てており、賊はその声にまぎれて誰にも気づかれず本堂の戸を外し、宝物を残らず運び去った。和尚は朝の勤めに本堂へ出て初めて、雨戸が外され宝物が消えているのを知った。怒った和尚は、寺の周りにクツワ虫が一匹も住めぬよう封じてしまい、いまも西浄寺のあたりにクツワ虫はいないという。村人はこの出来事を、褌を外して寝たか西浄寺、金を取られて残るぶち棒、という唄にして歌ったと伝えられる。

原典より

狭山市の柏原に西浄寺という寺があります。—— 狭山市史 民俗編(狭山市(狭山市史編さん室/民俗調査担当)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

狭山市史 民俗編(狭山市(狭山市史編さん室/民俗調査担当))

『狭山市史 民俗編』は、狭山市の市史のうち民俗を扱う巻で、ここにはその「五 伝説・昔話・世間話」の部分が収められている。堀兼・入間・奥富・柏原・水富・入間川の各地区で古老の座談会と個別の聞き取りによって集めた話を、話者の地区・名・生年を添えて載せ、不老川や堀兼の井、影隠地蔵、キツネ、豪商綿貫家の話などを含む。伝説は水・動物・植物・地名・人物・塚・神仏・地蔵・妖怪変化など十項に分け、話ごとに[解説]を付す。

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