鷹匠と豪傑(野島某)
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どんな伝承か
昔、水富のあたりへ殿さまが鷹狩りに来た。獲物を捜して田畑の中を平気で荒らしまわるので村人は困り果てたが、相手が殿さまであるから手が出せなかった。これを苦々しく思っていた野島某は、七尺あまりの大男で、その名の知れた豪傑であった。野島は鷹匠が藪の中へ入ったところを襲い、打ちのめしてしまった。殿さまは大いに怒って名主を呼びつけ、その男を差し出せと迫ったが、名主はすぐに村人を集め、みんなのためによいことをしてくれた男を差し出すわけにはいかないと言って野島を守った。そのため殿さまもあきらめて引き上げていったという。
原典より
昔、水富あたりへ鷹狩りに殿さまが来た。—— 狭山市史 民俗編(狭山市(狭山市史編さん室/民俗調査担当)・昭和(昭和五十年代調査・刊行。本文に昭和五十三〜五十四年の採集記載)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
狭山市史 民俗編(狭山市(狭山市史編さん室/民俗調査担当)・昭和(昭和五十年代調査・刊行。本文に昭和五十三〜五十四年の採集記載))
『狭山市史 民俗編』のうち「五 伝説・昔話・世間話」を収録した一次資料。昭和五十年代に堀兼・入間・奥富・柏原・水富・入間川の各地区で座談会・聞き取り調査を行い、明治〜大正生まれの古老から採集した口承文芸を、見出しごとに原文に近い形で記録する。
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