新田軍のかがり火に始まる観音堂の火まつり
どんな伝承か
笹井の観音堂では一月二十日に「観音堂の火まつり」が行われ、着飾った農耕馬がお参りにやって来る。この日、堂内では昼夜を問わず大護摩がたかれ、外では大きなかがり火が燃やされる。「けつあぶれ、かんなんどう、かんなんどうでひがもえる、おらもいってあたるべえ」などと唱えながら、大人も子どもも大勢集まったという。この行事は昔、新田の軍勢が鎌倉を攻める際にここに陣を張り、大かがり火をたいたことに由来すると伝えられている。
原典より
笹井の観音堂では一月二十日に「観音堂の火まつり」といって、着飾った農耕馬がお参りに来るが、この日堂内では夜となく昼となく大護摩をたき、外では大かがり火をたく。—— 狭山市史 民俗編(狭山市(狭山市史編さん室/民俗調査担当)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
狭山市史 民俗編(狭山市(狭山市史編さん室/民俗調査担当))
『狭山市史 民俗編』は、狭山市の市史のうち民俗を扱う巻で、ここにはその「五 伝説・昔話・世間話」の部分が収められている。堀兼・入間・奥富・柏原・水富・入間川の各地区で古老の座談会と個別の聞き取りによって集めた話を、話者の地区・名・生年を添えて載せ、不老川や堀兼の井、影隠地蔵、キツネ、豪商綿貫家の話などを含む。伝説は水・動物・植物・地名・人物・塚・神仏・地蔵・妖怪変化など十項に分け、話ごとに[解説]を付す。