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西北の空に延びた数万の巨火

所在地宮崎県都城市高崎町東霧島
年代明治37年
登場池田清兵衛、原口猪右衛門、宮永三造、桑原武熊、税所篤、目撃者、調査した主典、調査を命じた宮司
出典日本怪談実話

どんな伝承か

日露戦争が始まった明治三十七年二月八日の夜、東霧島の山麓に数万の火が入り乱れて現れ、西北へ一里ほどの長さに連なって見えたのち、三十分ほどで見えなくなった。土地の人々は神軍の遠征だと言いはやした。霧島神宮の宮司税所篤は主典の桑原武熊に事実を調べさせ、桑原は姶良郡東国分村の池田清兵衛から聞き取りをした。清兵衛は、夜十一時ごろ義父の家から帰る途中、北北東の空に、高千穂峰の中腹から韓国岳の中腹へ一直線に並ぶ無数の赤い火を見て、近所の原口猪右衛門と宮永三造を起こして一緒に眺めたが、そのときには火はだいぶ減っていたと答えたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談実話(田中貢太郎・河出文庫・1938年(昭和13年))

『日本怪談実話』は、田中貢太郎が昭和十三年に著した実話怪談集を河出文庫に収めたものである。明治以降に著者が聞き集めた怪異を報告調の短文で綴り、戦地の霊験や戦死者の知らせ、狐狸・天狗・海坊主、トンネルや自動車に現れる女、幽霊写真、狐狗狸などを扱う。元本は改造社刊の『新怪談集(実話篇)』で、冕言に始まって二百を超える小話を並べ、巻末に川奈まり子の解説を付す。

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