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若者の異議で揺らいだ村役人の祭り

所在地愛知県豊橋市
年代慶応3年
登場村役人
出典ええじゃないか始まる

どんな伝承か

牟呂村の二夜三日正月も羽田村の伊雑宮一百年祭礼も、宮司と村役人が主導する秩序だった祭りだった。牟呂では小村ごとに手巾や餅を揃えて参加し、羽田では村役人と四嶋の惣代が羽織袴で拝殿の神酒を受け、一般の村人は広庭で振る舞われるという差があった。ところが牟呂村では七月十九日の夜、中牟呂の坂津村と公文村に秋葉・大頭龍・伊勢・伊良胡など九枚の御札が一夜で降り、中牟呂の若者たちは八幡宮に届けず小宮で独自に祭りを始めた。御鍬社への供物も異議を唱えて返してきたといい、祭りが宮司らの手を離れ始めた兆しとされる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

ええじゃないか始まる(田村貞雄・1986年(昭和61年))

『ええじゃないか始まる』は、田村貞雄が一九八六年に著した幕末の民衆運動「ええじゃないか」の研究書である。慶応三年に三河から遠江・駿河へ広がった御札降りの発端を、牟呂村の「二夜三日正月」、御鍬百年祭、吉田宿の助郷騒動、秋葉信仰との関わりから、村方の文書や日記、市町村史の史料をもとに追う。はしがきに続く八章で発端から波及、仕掛人をめぐる諸説、祭の後の「代替わり」までを論じ、主な史料はその原文を別組で示す。

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