第六 三田光一氏の念寫
どんな伝承か
三田光一はかつて関西各地で公開の念写実験を行い一時大きな名声を得たが、その方法を仔細に検討すると学術上不備な点も多かったという。数少ない信頼できる実験の一つが、大正五年十月十六日に岐阜県大垣町の日吉座で行われたもので、見物人二千人が見守るなか、乾板に『大垣城』の文字と実際の城の姿を念写することに成功したと伝えられる。
原典より
三田光一氏は嘗て、關西諸地方に於て、公開的に念寫の実験を行ひ、一時は非常なる名聲を博したのであつた。—— 観念は生物なり(福来友吉・心霊・念写研究) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
観念は生物なり(福来友吉・心霊・念写研究)
『観念は生物なり』は、福来友吉が著した心理学と心霊研究の論集である。観念と身体の関係、潜在精神と病気、夢、プランセット(自動書記)、狐憑病の伝染や尼寺のヒステリー、宮本武蔵の剣道などを論じ、明治四十三年以来十年間に接した御船千鶴子・長尾郁子・三田光一ら八人の通力者の透視と念写の実験を報告する。「観念と身体この関係」から「生命学と心霊研究」までの十四篇を収める。