福島に二つある乞食岩
どんな伝承か
福島県には乞食岩という地名が二か所あり、国土地理院の地形図にも分県地図にも載っている。所在は大沼郡金山町玉梨と、耶麻郡西会津町下谷字面倉で、直線では十六キロほどしか離れていない。ともに元来はホイトイワと読んだ。金山町の乞食岩は野尻川の右岸にそそり立つ岩壁の中ほどに開いた岩窟で、通常の方法では近づけず、住まいに使えるところではない。一方、西会津町の乞食岩は面倉川に臨む庇型の岩陰で、間違いなく非定住民たちの集住地であり、昭和十年前後までは利用されていたという。近くの女性は、乞食が住んでいたとは話に聞くが実際に見たことはないと語った。
原典より
木賃宿は田舎にも多かった第6章 悲劇を伝える二つの小地名谷川岳南麓に暮らして狩猟罠「オス」を仕掛けていたころ誤ってオスに入り圧死した旅芸人自ら仕掛けたオスに敷かれて死ぬ「円次さんのことは聞いています」—— 村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代)