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海辺に数千基の墓石が並ぶ花見潟

所在地鳥取県東伯郡琴浦町大字赤碕(花見潟墓地)
年代鎌倉
登場小泉八雲、民俗研究者、墓地の大きさを著書に記した著述家
出典村の奇譚 ― 里の遺風

どんな伝承か

鳥取県東伯郡琴浦町赤碕の海辺には、おびただしい墓石が林立する花見潟墓地がある。数は琴浦町教育委員会の説明板で二万余基、地名辞典類では数千基とされる。東西約三五〇メートル、面積約二万平方メートルの細長い土地にびっしりと並び、造成によらない自然発生型の墓地としては日本最大級だという。標高はわずか三メートル、水際まで一〇メートルあるかないかである。最古の墓は鎌倉時代末期の石塔「赤碕塔」で、古来「安倍晴明の墓」と伝えるが年代は三〇〇年ほど合わない。

原典より

遺骨は穴に投げ入れる両墓制と散骨殯とは何か文献に見える古代の殯第12章 陰陽師・安倍晴明の墓なぜ晴明の墓とされたか長野県・木曾山中の晴明の墓—— 村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・2018年(平成30年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・2018年(平成30年))

『村の奇譚 ― 里の遺風』は、民俗研究者の筒井功が平成三十年に著した民俗探訪記である。修験の里の石室、石風呂と焼き石湯、山中の贋金づくり、箕作りの集団や天幕部落、岩窟に暮らした非定住民、猿と猟師、氷室と風穴、産屋、墓制、安倍晴明の墓、狐憑きと犬神など、各地の村に残る習俗と伝承を、聞き取りと文献の両面からたどる。全十三章で、昭和三十年前後の高知市での見聞から説き起こし、「おわりに」では別の出版社で刊行が見送られた経緯を記す。

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