井戸端で米をとぐ青白い大女
どんな伝承か
昔、梅田に七尋女房が出たという。この女は真夜中になると、小豆三升に米三合、御れい様には米がない、と唄いながら井戸端で米をといでいた。唄うのは決まって暗い夜で、いつも同じ文句を悲しげに繰り返した。夜目にも青白い顔がくっきりと浮かび、髪はほとんど地面に届くほど長かったと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第11巻』は、山陰の鳥取・島根両県の伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。矮姫による穀物の伝来、大山の山くらべ、伯耆の白兎、雲州皿屋敷、七尋女房、牛鬼、隠岐の後鳥羽上皇などを、伝承地を明記した口承の例話で示し、類話と近世以降の文献を添える。「文化叙事伝説」「自然説明伝説」の部に分けて話ごとに番号を付し、凡例のとおり例話・類話・文献・参考の順に並べ、多くの話に高木・柳田による伝説名を添える。