ひかり号の前で消えた静岡駅の男
どんな伝承か
昭和四十七年一月二十四日夜七時五分頃、東京発新大阪行きの「こだま」号が後続の「ひかり」号を待避するため新幹線静岡駅の下り一番線に停車していた。そのとき白いバーバリ風のコートを着た若い男がホームから線路へ飛び降り、駅員の制止も聞かず「こだま」号の頭部を横切って反対側のホームへ向かおうとした。そこへ百七十キロで進入してきた「七三号ひかり」の運転士関根博身は、二百メートル手前で線路上の男を発見し非常制動をかけたが間に合わなかった。この新幹線静岡駅での出来事は、静岡県藤枝市のハイカー消失事件などと並び、人間が目撃者の眼前で異次元へ消えたとされる「四次元地帯」現象の一例として語られている。
原典より
* 「霊震」に揺らぐ文殊堂* 医学を超える「心霊治療」* 物品引き寄せの秘法* だれでもできる「てのひら療法」* ある尼僧の超能力—— 日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))
『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。