弁天池の前に建った無人の幽霊屋敷
どんな伝承か
大阪の松原市にあるKさん邸は、昭和三十九年に新築されながら、その後八年間も住み手がつかず放置されていた。屋敷の前には弁天池と呼ばれる大きな溜め池があり、荒れ果てた社の弁財天への信仰が忘れられて以来、たびたび入水自殺が相次いだという。昭和三十八年に長男夫婦が入居すると、夜ふけに玄関をノックする気配や、水に濡れた足跡が池まで続いているのが見つかり、全身びしょ濡れの女性の霊とも遭遇したため引っ越してしまった。以来、屋敷は幽霊屋敷と呼ばれ、買い手もつかないまま今も残されている。
原典より
* 守護霊に守られた人々* 四次元の世界に住む女* 「死神」を見た人たち* 死の瞬間とその後の世界* 人魂と幽体離脱—— 日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))
『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。