しおき場――家を建てるな
どんな伝承か
交野市私市、河辻和夫氏宅(私市四丁目一七の五)の北を「しおき場」といい、家人が成功してもそこに家を建てるなと言い伝えられている。ここは千手寺の寺域で、昔の亀王山観音寺の跡である。亀山上皇の病を獅子窟寺の薬師如来が癒したことから上皇の行在所が亀王山観音寺となったが、大坂夏の陣の折、加勢を断られた大坂方の将大野治長が怒って獅子窟寺と観音寺を焼き払った。この大悪人が処刑された場所が「しおきば」だと伝えられている。ただし治長は大坂城内で自害しており、話とは食い違うという。
原典より
河辻和夫氏宅(私市四丁目一七の五)の北を「しおき場」といい、「家人が成功してもそこに家を建てるな」といい伝えられている。—— 交野市史 民俗編――伝説(交野市(編)・交野市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
交野市史 民俗編――伝説(交野市(編)・交野市史)
『交野市史 民俗編――伝説』は、交野市が編んだ市史の民俗編から伝説の章を収めたものである。交野の各地に伝わる池・古墳・寺社・地名にまつわる伝えを集め、産所とよな池、弘法大師の蚊封じの池、獅子窟寺の再建の由来、小松寺の起こりなどを、所在地や文献の記述を添えて記す。郡津・倉治・私部・森・寺・傍示・私市・星田の八地区を節に立て、地区ごとに話を並べる。