虚空蔵に知恵をもらう十三詣り
どんな伝承か
京都嵐山の法輪寺では、四月十三日の虚空蔵の縁日に、十三歳の子女が両親に付き添われて参拝し、知恵と福徳を授かる十三詣が行われる。昔は十三種の菓子を供えて持ち帰らせ、また授かった知恵を返してしまうから渡月橋を渡り終わるまでは決して振り返るなと戒められた。この虚空蔵への十三詣は嵐山に限らず、福島県の柳津でも、原子力研究所のすぐそばにある茨城県東海村でも、舞鶴市でも同じ行事が伝えられているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・今野圓輔・民俗学・昭和(高度成長期))
民俗学者・今野圓輔が高度成長期の日本に残る迷信を社会派ルポとして告発・分析した一冊。序章では、静岡県掛川市で異性双生児を畜生腹と恥じた母親の母子心中事件、青森県三本木市でキツネ落としと称して女を火あぶりにした殺人事件など、迷信が現代も殺人・心中を生む『黒い習俗』を突きつける。