おでき治しの霊験を示した虚空蔵様
どんな伝承か
臼井の実相寺は今では廃寺になっているが、かつて虚空蔵様が祀られていた。この虚空蔵様は運の神様といわれ、また、おできができたときに参れば治るとされていた。あるとき一人の力士におできができ、人から虚空蔵様に参るよう勧められたが、力士はそんなことは嘘だと言って相手にしなかった。するとおできはみるみる数を増やしていった。さすがの力士もようやく思い直して参詣したところ、おできはたちどころに治ってしまったと伝えられている。
原典より
人が虚空蔵様にお詣りすることをすすめたが、この力士は「そんなのうそだ」と言ってとりあわない。—— 佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史)
『佐倉市史 民俗編――伝説・怪異』は、千葉県佐倉市の市史の民俗編のうち、第七章「民俗知識」と第八章「口承文芸」の伝説の節である。市内で採録した吉凶の予兆やまじない、民間薬、天気の言い伝えと、狐や狸の化かし、デーダラボーの足跡、岩富の首なし塚、天狗、狐火、印旛沼のカワボタルなどの伝説を収める。伝説は文化財保護委員会の分類に倣って自然伝説・歴史的伝説・信仰伝説に分け、終わりに村々の禁忌を置く。