トップ > 福島県の伝承 > 会津坂下町

高寺山に黄金千杯

所在地福島県河沼郡会津坂下町(高寺山)
年代伝承
登場語り手 山口弥一郎、青岩、徳一、井関敬嗣、梁から渡来した僧、会津に仏教を広めた僧、記録者
出典会津坂下町史 1(民俗編)――伝説

どんな伝承か

中国は梁の時代の僧・青岩が会津に入り、紫雲のたなびく山に庵を結んで仏法を説き、やがて寺を建てて石塔山恵隆寺と名付けた。里人は高い所の寺と呼び、いつしか山の名が高寺山となった。寺は七堂伽藍が立ち並ぶほど栄えたが、東の恵日寺と争って大敗し、堂塔はことごとく兵火に焼かれた。麓の村々には「立てば前すわればうしろ山吹の黄金千杯朱千杯三ツ葉うつぎのしたにある」という歌が伝わり、寺が滅びるとき黄金と朱を埋め、目印に三ツ葉うつぎを植えたのだという。明治の末、逃げた馬の足に朱が付いていたのを見た男が毎日山を捜したが、ついに黄金は見つからなかった。

原典より

それは今から、一千余年の昔の話である。—— 会津坂下町史 1(民俗編)――伝説(会津坂下町(編・山口弥一郎ほか)・会津坂下町史) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

会津坂下町史 1(民俗編)――伝説(会津坂下町(編・山口弥一郎ほか)・会津坂下町史)

『会津坂下町史 1(民俗編)――伝説』は、会津坂下町の町史民俗編のうち、第二十章「伝説」を収めたものである。高寺山の黄金千杯、佐原・栗村の水田開発、交通路、空也・徳一、神仏、地名、雨ごい、狐、笑い話・逸話、妖怪変化、部落の起源、人物にまつわる町内の伝説を集める。冒頭で伝説の意義と自然・歴史・信仰の三分類を述べ、主題別の節に分けた各話の末尾に話者と、井関敬嗣・薄嘉明ら執筆者の名を記す。

種別から探す

伝説埋蔵金

会津坂下町の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『会津坂下町史 1(民俗編)――伝説』の伝承