地蔵面のはらみ地蔵を抱いた男
どんな伝承か
牛沢の村東に地蔵面と呼ばれる低い丘があり、田のあぜ道が通っている。地蔵面とは田んぼの字名で、昔いつのころか地蔵堂があった場所だと言い伝えられている。ここに祭られていた地蔵は体長一尺の木仏で、上人御はらみ地蔵と称した。ところが部落のある人がこの地蔵を自分の家へ持って来てしまい、村の人たちがもとの場所へ安置するようすすめても聞き入れず、ついに木像をふところに抱いたまま自害して命を絶ったと伝えられる。その地蔵は現在、牛沢の大徳寺に安置されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
会津坂下町史 1(民俗編)――伝説(会津坂下町(編・山口弥一郎ほか)・会津坂下町史・自治体史(民俗))
福島県会津坂下町の自然伝説・歴史的伝説・信仰伝説を網羅する。