消えたヤソのたたりと道の地蔵
どんな伝承か
曲沼の、青木の方からの入口の道ばたに石の地蔵がある。小さな堂の中に赤い頭巾と前掛けをかけた、ありふれた道しるべ地蔵のような姿である。この場所は昔、御用場屋敷と呼ばれ、ヤソウという者が住んでいた。村とのいざこざから裁判になり、ついに村中でこの家を壊しはじめたが、ヤソらは座敷に座って動かず、いつどこへ消えたのか誰も知らぬ間に姿がなくなっていた。座敷跡は二十五歩ずつに割って村で分けたが、その翌年、村中にはやり病がまん延したので、みなヤソらのたたりだと思い、地蔵を作って供養することにした。七月二十三日に祭りをして今も村中の人が拝んでいる。
原典より
曲沼の、青木の方からの入り口の道ばたに石の地蔵様がある。—— 会津坂下町史 1(民俗編)――伝説(会津坂下町(編・山口弥一郎ほか)・会津坂下町史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
会津坂下町史 1(民俗編)――伝説(会津坂下町(編・山口弥一郎ほか)・会津坂下町史・自治体史(民俗))
福島県会津坂下町の自然伝説・歴史的伝説・信仰伝説を網羅する。