御池に伝わる会津三十三所の縁起
どんな伝承か
会津札所観音の巡礼の縁起について、御池に古文書が伝わる。それによれば会津三十三所の巡礼は徳一大師のころに始まり、熊野権現の御告げによって当国に下向し、諸寺諸社を建立して巡礼を始めたという。同道したのは熊野権現が姿を変えた客僧、善光寺の如来が姿を変えた女、法用寺別当、高田の神主太夫の五人で、五智の如来にならって巡り始めたと記す。大同三年八月十五日に耶麻郡大木村から始め、同二十一日に稲河郡御池村で七日の結願をしたとある。同所の別の由来書は、藩祖保科正之が領内の失費を憂えて会津に三十三所を勧請したと伝える。
原典より
会津札所観音の順礼縁起について、御池に左のような古文書がある。—— 会津坂下町史 1(民俗編)――伝説(会津坂下町(編・山口弥一郎ほか)・会津坂下町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
会津坂下町史 1(民俗編)――伝説(会津坂下町(編・山口弥一郎ほか)・会津坂下町史)
『会津坂下町史 1(民俗編)――伝説』は、会津坂下町の町史民俗編のうち、第二十章「伝説」を収めたものである。高寺山の黄金千杯、佐原・栗村の水田開発、交通路、空也・徳一、神仏、地名、雨ごい、狐、笑い話・逸話、妖怪変化、部落の起源、人物にまつわる町内の伝説を集める。冒頭で伝説の意義と自然・歴史・信仰の三分類を述べ、主題別の節に分けた各話の末尾に話者と、井関敬嗣・薄嘉明ら執筆者の名を記す。