政庁の跡と伝わる政所の地名
どんな伝承か
政所という地名は、南北朝の争乱期に蜷河の荘を経営する中心として、ある時期政庁が置かれたところと伝えられている。部落の北方三百メートルから七百メートルの地域が昭和の初年に開田されたとき、たくさんの素焼の土器や陶器が出土した。また昭和二十八年ごろには鉄製の鏃が出土したが、いずれも散逸してしまったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
会津坂下町史 1(民俗編)――伝説(会津坂下町(編・山口弥一郎ほか)・会津坂下町史)
『会津坂下町史 1(民俗編)――伝説』は、会津坂下町の町史民俗編のうち、第二十章「伝説」を収めたものである。高寺山の黄金千杯、佐原・栗村の水田開発、交通路、空也・徳一、神仏、地名、雨ごい、狐、笑い話・逸話、妖怪変化、部落の起源、人物にまつわる町内の伝説を集める。冒頭で伝説の意義と自然・歴史・信仰の三分類を述べ、主題別の節に分けた各話の末尾に話者と、井関敬嗣・薄嘉明ら執筆者の名を記す。