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嘘を見破らせて五両を得た博労

所在地福島県河沼郡会津坂下町牛沢
年代伝承
登場明慶法印、博労喜平太、薄嘉明、記録者
出典会津坂下町史 1(民俗編)――伝説

どんな伝承か

牛沢部落には法印が二院あったといい、これはそのうちの明慶院に伝わる話である。法印の屋敷は定かでないが、古老の話を総合すると部落の南端から東はずれに住んでいたという。この法印は人の話を聞くとすぐ、そうだそうだと何でも知っているような素振りをし、金には不自由のない暮らしをしていた。近所の博労喜平太は師走に無一文で年を越せず、法印の家を訪ね、嘘だと言ったら五両貸せと約束させたうえで、若松の城下で家来が殿様の首を切り落とすのを見たと語った。思わず嘘だろうと口にした法印は、まんまと一杯食わされたと苦笑し、年玉として五両を包んで渡したという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

会津坂下町史 1(民俗編)――伝説(会津坂下町(編・山口弥一郎ほか)・会津坂下町史)

『会津坂下町史 1(民俗編)――伝説』は、会津坂下町の町史民俗編のうち、第二十章「伝説」を収めたものである。高寺山の黄金千杯、佐原・栗村の水田開発、交通路、空也・徳一、神仏、地名、雨ごい、狐、笑い話・逸話、妖怪変化、部落の起源、人物にまつわる町内の伝説を集める。冒頭で伝説の意義と自然・歴史・信仰の三分類を述べ、主題別の節に分けた各話の末尾に話者と、井関敬嗣・薄嘉明ら執筆者の名を記す。

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