小昼を消したうそつきまんざ太
どんな伝承か
古坂下の二葉町あたりに、通称まんざ太といううそつきの名人がいた。子どものころからうそが上手で有名であった。十歳前後のころ新館へ使いに出され、田植えをしていた顔見知りからうそを一つついて行けと言われたが、今はさつきだからと答えて通り過ぎた。そして新館のその家に立ち寄り、留守居の家人に、旦那が田で気づかず持ってきた銭を届けるよう頼まれたと自分の百文を渡し、さらに今日は政所の親類へ早乙女を連れて手伝いに行き小昼をたくさん持って行ったから、家からの小昼はいらず昼飯をたんと炊けと言伝てされたと告げた。小昼が届かず怒って帰った主人に、まんざ太は、うそをついてみろと言われたからついたまでだと答えた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
会津坂下町史 1(民俗編)――伝説(会津坂下町(編・山口弥一郎ほか)・会津坂下町史・自治体史(民俗))
福島県会津坂下町の自然伝説・歴史的伝説・信仰伝説を網羅する。