片門原で討たれた民政局の役人
どんな伝承か
明治元年の戊辰戦争のあと、若松や坂下に民政局という役所ができた。その若松民政局のえらい役人が、わいろを取ったり旧藩士をいじめたりして千両箱をいくつもためていた。役人は越後の新発田の者で、自分の国へ帰ることになった。常々憎んでいた会津の旧藩士何人かが片門の原に待ち伏せ、午後二時ごろ、かごが片門原の中ほどまで来たところで黒装束の姿を現した。かごかつぎは驚いて洲走から西羽賀道まで逃げ、役人はやりで突き殺されたという。ちょうど午後の野良仕事が始まった時刻で、村人は遠くから見ていたそうである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
会津坂下町史 1(民俗編)――伝説(会津坂下町(編・山口弥一郎ほか)・会津坂下町史・自治体史(民俗))
福島県会津坂下町の自然伝説・歴史的伝説・信仰伝説を網羅する。