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大桂に縊れたお萩と萩の大木

所在地青森県南津軽郡大鰐町
年代不明(伝説)
登場長者の息子、娘お萩
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

陸奥国南津軽郡大鰐に長者があり、顔かたちの美しい孝順な一人息子がいた。十八の年、同じ村の百姓の娘お萩と仲良くなったが、身分違いを嫌う両親に仲を裂かれ、娘は村の鎮守の森にある大桂の木で縊死した。息子は人が変わったように強情になり、ある夜、若者たちに萩の大木を見たと口を滑らせて追い詰められる。悶々と寝床に入ると枕辺にお萩が現れ、萩の大木のある場所を教えて掻き消えた。翌朝その場所へ行くと立派な萩の大木があり、賭けに勝つことができた。それは娘の果てた桂の木が萩に化けたものだったといい、若者は生涯その老桂を妻と思って過ごしたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

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