家康の松と引き替えた松替の梅
どんな伝承か
来見寺の境内には梅の古木がある。徳川家康がこの寺に立ち寄った折、庭の松をたいそう気に入って褒めたので、日山和尚はその松を江戸城へ献上した。のちにその返礼として梅の木が下された。松の代わりに植えられたことから、この梅は松替の梅と名づけられ、布川も別名を松替の郷と呼ばれるようになったという。
原典より
松の木に替って植えられたので、この梅のことを「松替の梅」と名付けた。—— 利根町史 第4巻(通史・民俗編)――民話と伝説(利根町(編)・利根町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
利根町史 第4巻(通史・民俗編)――民話と伝説(利根町(編)・利根町史)
『利根町史 第4巻(通史・民俗編)――民話と伝説』は、利根町が編んだ町史の一巻で、第一章を「民話と伝説」にあてる。町内を歩いて聞き集めた話と『北相馬郡志』などから引いた話を収め、大平権現や布川の地蔵の由来、バッソンの笑い話、大蛇・河童・むじなやキツネに化かされた話、押付新田の鶴殺し事件などを載せる。伝説と昔話に分けず文・布川・文間・東文間の地区ごとに節を立て、各話の題に伝承地を添え、話者名や方言の語釈を注記する。