りんきの梢を過ぎる光り玉
どんな伝承か
信州南佐久郡小海町に伝わる話。ある人が据え風呂に入っていると、十メートルほどしか離れていないりんご(在来種のりんき)の梢にからみつくように、ゴムまりほどの大きさの光る玉がふわふわと通り過ぎていったという。地元に伝わる数々の『ひかり物』の怪異の一つとして記録されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
南佐久郡誌 民俗編――伝説・世間話(南佐久郡(編)・南佐久郡誌)
『南佐久郡誌 民俗編――伝説・世間話』は、長野県南佐久郡の郡誌民俗編から、第十三章「伝説と歌謡」の昔話・伝説・世間話の部分を収めたものである。郡内に伝わる鳥呑み爺や古屋のもりなど十一話の昔話、離山・白駒の池・おかんばあさんなどの伝説、光り物・あずきとぎ・天狗・かっぱ・狐火・家つき童子などの世間話を集める。伝説の後半には藤沢衛彦編『日本伝説叢書・信濃の巻』から佐久に関わる話を原文のまま引き、世間話は話題ごとに体験談を並べる。